テヘラン : イラン旅行事情の昔話
[ 西アジア略地図 ]

 首都テヘラン…なのだが、あまり書く事も写真も無い。そこで、夢物語のような昔話。

マスジェデ・モタハリ                                          バザールの穀物卸問屋街
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 1993年3月までイランとは相互ヴィザ免除協定を結んでいたので、日本人はヴィザ無しで入国することができた。ところが、日本への不法労働目的の入国が増えた為に、日本側が一方的にこれを休止した。それ以来、ヴィザの取得は大変困難なものになった。当初、日本でヴィザを取得する場合には旅行代理店を通さなければならず、取得までに2週間、料金も2・3週間有効のヴィザで数万円を要した。第三国で取得する場合にはこれ程は掛からないが、それでも取得できるか否かは運次第という状態があった。だが近年、日本人のヴィザ取得には寛容に成ってきており、日本でも数千円で取得できるようになったようだ。
 この国には2度訪れているが、たまたまその1回目がヴィザ不要の最後の月だった。ところで、この時にはイラン・リアルの為替レートは公定も闇もあまり違わなくなっていたのだが、嘗てその差が数十倍も開いていた時代があるのだそうだ。つまりとんでもなく高いレートで換金させられていたのだ。
 だか実はこれはバックパッカー旅行者には以っての幸いだった。入国時の外貨チェックさえ擦り抜けてしまえば、闇両替ができる。つまり、実質ほんの数ドル程度で高級ホテルに泊まることもできた訳だ。国内線の飛行機に乗っても1000円程だったという。
 テヘラン郊外に有名は日本料理店がある。何が有名かと言えば、まずここがテヘランで最も高いレストランであるらしいということ。そして、キャビア寿司だ。当時のバックパッカー達はキャビアの軍艦巻きを、まさに鱈腹堪能したらしい。天国だ。

テヘランの街角にて                                               縄跳びを持った少女
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 今も闇両替はあるが、レート利は数パーセント程度で、銀行での手続きが煩わしいので利用するといった感じだ。それでも、今もイランは旅人には安い。食事は1ドル程度、宿も東南アジアの安宿と同じ程度の料金で、上手くすればホットシャワー付きの清潔な宿に巡り合うこともある。長距離バスも8時間位の距離で1ドル程度。さすが産油国。ただ、都会のホテルでは外国人料金が設定されていたり、物価上昇も激しいようで、イランもさ程には割安感が無くなりつつあるようだ。
 因みに、既に「天国」ではなくなっていた2000年、キャビア寿司は2巻500円程度だった。つまりイランでの一般的外食5食分だ。朝はレストランに入らないとすれば、実に2日分の外食費。だが勿論、それでも高級ベルーガの薄塩だったことを考えると、東京では考えられない安さだ。ただ当然、それは為替とう決して公平とばかりは言えないシステムの問題でもあるのだが。


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                    最高峰5000m級のアルボルズ山脈の北はカスピ海
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by meiguanxi | 2006-11-23 23:50 | 絲綢之路Ⅲ[西亜]
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