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デリゾール (シリア) : ユーフラテスに沈む夕陽
[ 中東主要部略地図 ]
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                                           ユーフラテスに沈む夕陽とデリゾール大橋

デリゾールの露天バザール
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 アレッポは比較的近代的な街で、スーク(アラブ式バザール)を除けばさほどの違和感は感じられないが、ここから奥地へ入ると地のアラブ世界を実感することができる。
 トルコ国境に近いアレッポから西に進むと、アサド湖に突き当たる。トルコ領から南下して来たユーフラテス川を堰き止めた人造湖だ。チグリス川と共にメソポタミア文明を育んだ中東有数の川は、ここから進路を大きく南東に変え、やがてアラビアンナイトの都、イラクのバクダッドに向かう。
 この川沿いには多くの古代遺跡が点在している。中でもイラク国境近くのマリの遺跡から発掘された王室公式文書(マリ文書)は、ヘブライ人(“川の向こうから来た人”の意)の祖先がアブラハムの一族であるという旧約聖書の記述を照明したとされることで有名だ。
 方向を変えた川沿いに更に走るとデリゾールの町に至る。アレッポからバスで3時間。これといった観光資源も無いほんの小さな町だ。ただ、ユーフラテスに掛けられた大きな橋、その向こうの平原に沈む真っ赤な太陽だけが印象的だ。
 男達の多くは、カフィーヤという布を頭に被り、イカールという紐輪で止めている。PLOのアラファトが被っていたような布だ。この辺りの物は、白地に濃いピンクのチェック。日焼けした堀の深い顔、鋭い眼光。ここは異郷だ。



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                                                       デリゾールの町角にて
by meiguanxi | 2007-10-10 20:17 | 中東・北アフリカ | Comments(0)
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