マルディン(トルコ): メソポタミア平原を見渡す丘
[ 西アジア略地図 ]
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                                                 岩山にへばりつくマルディンの町

 ディヤルバクルの記事が非常に重くなってしまったので、今回はあまり口を開かずのんびりと風景を眺めながら旅情に浸っていようと思う。

b0049671_13242294.jpg マルディンはデヤルバクルから96km、ドルムシュ(ミニバス)で1時間半ほど南、綺麗な円錐形をした石灰岩の岩山にへばり付いた小さな町だ。南に2・30kmでシリアとの国境、その国境線を東に進めば200kmもせずにイラクとの国境。

 僕がこの町を訪れた当時、まだガイドブックの情報は非常に簡単なものしかなく、もちろんインターネットも存在しなかった。現在ネット上で見ると、周辺も含めて知らずに通り過ぎてしまったらしい見所が沢山あったことが分る。今では丘の麓に新市街ができているらしいのだが、僕の知るマルディンは丘の中腹を走るたった1本の狭いメインストリートとその周辺に過ぎない。

 周辺の名所も知らずに過ごした数日の滞在。僕は何をして過ごしていたのだったか、今では良く思い出せない。散歩をし、出会った子供達と遊び、夜になると停電したロカンタ(飯屋)で食事をし、商店で買った缶ビールを安宿の部屋でこっそり飲んでいたのかもしれない。おそらくそんなところだ。
 この町の歴史は興味深いものなのだが、当時の僕には知識も情報もなかった。ただ、砂に霞む果てしないメソポタミアの平原に沈む夕陽を眺めながら、情緒的な想像に浸っていたのだろう。

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by meiguanxi | 2007-11-04 13:26 | 絲綢之路Ⅲ[西亜] | Comments(6)
Commented by orientlibrary at 2007-11-05 11:39
荒涼って、美しいものではないかと感じることがあります。
一番下の写真を見ながら、またそういう気分になりました。
なんというか、、、切なさをたっぷり含んだ強さ、、
有限と知りつつ無限を求めるような、、
そして土地が発する濃い空気、、
私はそういうところに旅情を感じることが多いのかもしれません。
トルコ東部の雄大さと、ある種の荒涼感、、
人の見方考え方も、生まれ育った土地によって違ってくるだろうなあ、、そんなことも思います。
Commented by meiguanxi at 2007-11-05 22:20
お久し振りです。
そうだなぁ…東アナトリアの冬ってむっちゃ寒いでしょ。この写真は1月なのでこんな風景ですが、実はこの辺は水に恵まれた土地だったりするんですよ。でもこれ、初めての旅だったんですね。今のように大学生がみんなバックパック背負って旅する時代じゃなかったし、あ~メソポタミア平原が広がってるんだ~って、凄い処に来ちゃったなって感慨でいっぱいいっぱいだったんだと思いますw 
シナイ山に登ったことがあるんですけど、あぁ、ここに独りで居たら神の声だって聞こえるわなぁって思いましたw まあ、そういう性急な感化はちょっとですけど、現代文明の只中にいる若者は、荒涼たる風景の中に本当に独りだけで立ってみるって、みんな一度は経験してみた方が良いんじゃないかなっても思います。
僕の場合、その後、旅を続けるうちに自分の内に於ける荒涼はチベットになってしまったんですけどね^^
Commented by lunablanca at 2007-11-06 17:10 x
確かに・・・・。上の没さんのコメント”荒涼たる景色の中に、本当にひとりで立ってみる経験をしたほうがいい”って、本当にそう思う。
当時の没さんのように、情報も知識も何も持たないほうが良いのかもしれません。
その景色の中に居て何を感じるか・・・心の声だけに耳を傾ける時間が必要なのかもしれない。
Commented by りー at 2007-11-06 19:15 x
お久しぶりになりました~♪
地球上のどこかの街で何気に、ただの通りすがりがすれ違うように
あるいは知り合いに夕方の挨拶をするような慣れ慣れしさですれ違ってみたい気がします。
なので、これからもどんどん 旅情 お願いしますん♪
Commented by meiguanxi at 2007-11-06 22:23
るなっち、当時の僕は本当に無知で単純な情緒に浸っていただけなんだな。でも、それだけにあの頃の僕にとっては物凄い場所であったんだとも思う。今みたいに風景や自分の立っている場所にスレてなかったしねw
因みに写っているのはゴラン高原の戦闘から離脱してきたアラブ人ではないですw
Commented by meiguanxi at 2007-11-06 22:30
りーさん、都会は別にしてね、例えばこういう小さな町に数日いると、本当に擦れ違う人が知り合いに成ってくるんですね。別に話をしたわけでじゃないんだけど、なんとなく知られてるなって。ちょっと口元だけで微笑んでみると、手を上げてくれたりもするんです。明日はもう町を出てしまうのにね。
例えば煙草家のあんちゃんとの遣り取りにさえ、人間の触れ合いを感じることがあるんですよ。それこそ 袖触れ合うも という感じかな。
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