[ カシミール・ラダック略地図 ]
今回はラダックにある幾つかのゴンパを紹介する。ゴンパとはチベット仏教の寺院、或いは僧院のこと。とは言っても僕はチベット仏教に特に精通している訳ではないし、その建築や美術に詳しい訳でもないので、今回はフォトアルバム的な記事。 レーの岩山に建つツェモ・ゴンパ 人々の日常的な祈りの場であるレー・ゴンパ グゲ王国時代の10世紀終盤、カシミールにリンチェン・サンポが留学僧として派遣されて以後、ラダックに仏教文化が栄えることになったと伝えられる。カシミールといえばその向こうはガンダーラだ。ラダックにはチベットと同じく、インドから後期仏教が直接にもたらされた訳だ。 ラダックには多くのゴンパが点在しているが、インダス渓谷沿いの長い距離に分布しているので、場所によっては訪れるのが大変な場所もある。リンクした地図を見てほしいのだが、一番西のラマユルまではレーから124kmも離れているし、東のヘミスまででも45kmだ。 ヘミス・ゴンパは歴代の王族が菩提寺としたカギュ派の寺院で、ラダック最大を誇り、最も信仰を集めているという話だが、残念ながら僕はここを訪ねることが出来なかった。 近郊ならバスの便もあるが、ヘミスまでとなると1日1往復しかない。更にアルチやラマユル方面となると、カルギルや シュリーナガルへの途中なのだが、バスでその日のうちに往復するのは不可能で、また、その日のうちに複数のゴンパを回ることもできない。効率的に回るならレーからジープをチャーターすることになるが、リキール、アルチ、ラマユルと急ぎ足で見学しても、早朝に出発して帰路は夕暮れになる。 【 ストック・ゴンパ 】 インダスを渡った対岸のレーから17kmにあるストック・ゴンパには王宮(右上)が併設されている。 下段左右はフレスコ画と仏像だが、どちらも新しい物のようだ。 【 シェイ・ゴンパ 】 レーからインダス沿い南東に16km、カギュ派のシェイ・ゴンパは夏の離宮として作られたもの。今は荒れ果てた感じが否めず、僕が訪れた時には破損した壁面から寒風が吹き込む僧房の一室に、家を持たない家族の兄妹が住んでいた。だがその壁面には素晴らしいフレスコ画が残されていていたりするのだが。 【 ティクセ・ゴンパ 】 ティクセ・ゴンパはレーの南東約20kmのゲルク派の寺院。ダライ・ラマやパンチャン・ラマといった有名な高僧はこの派の僧侶だ。岩山に幾つもの伽藍が上へ上へと連なる要塞のような姿は圧巻。
by meiguanxi
| 2007-01-17 02:03
| ヒマラヤ・チベット
|
Comments(0)
|
by meiguanxi
カテゴリ
・・・・・・・・・・・・・・ サイトマップ ・・・・・・・・・・・・・・ Free TIBET ・・・・・・・・・・・・・・ 絲綢之路Ⅰ[西域] 絲綢之路Ⅱ[中央亜] 絲綢之路Ⅲ[西亜] ヒマラヤ・チベット インド・パキスタン カフカス 中東・北アフリカ メコン流域 ヨーロッパ 中国 雲南省と少数民族 ・・・・・・・・・・・・・・ non-category ・・・・・・・・・・・・・・ 地図&日程 ・・・・・・・・・・・・・・ photo album ・・・・・・・・・・・・・・ Air Mail ・・・・・・・・・・・・・・ 愛する者へ or Profile ・・・・・・・・・・・・・・ BBS 掲示板 検索
フォロー中のブログ
外部リンク
Vaya con Dios
ことのは 軽井沢森暮らし日記 HABU's Guest House Luntaの小さい旅、大きい旅 文系ネットワーク屋のぼやき むとうすブログ Skyhook's Den 蛞蝓橋奇譚 TIBET movie スライド・ショー 最新のコメント
その他のジャンル
|
ファン申請 |
||